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今シティポップが熱い? 70年代の名盤ここに

音楽
Feb 28,2017

今日はシティポップについてかじってみました。

シティポップという音楽ジャンル、直訳すると都会的な(洗練された)イメージのポップスっていう意味になりますが、80年代に流行した音楽なのです。

今回紹介するのはこちらの2枚
もちろんどちらもアナログ盤です
世間は今、カルチャー、ライフスタイル、デザイン、ファッション、すべてにおいて1980年代リバイバルです。
だからなのか、このシティポップも個人的に気になっているジャンルなのです。
シティポップを説明するのはむずかしいですが、1970年代に登場した荒井由実や細野晴臣、ティン・パン・アレー周辺から発生した、それまでの歌謡曲やフォークとは異なる音楽のこと。
シティポップと同じようなジャンルで、ニューミュージックっていうのもあります。
ニューミュージックには一部のフォークミュージックも含まれると思うので、個人的にはシティポップよりニューミュージックの方が守備範囲は広いように感じますが、その違いはちょっとよくわかりません・・・
どちらも80年代に流行ったジャンルということで。
内容は重複するように思います。

都会的なポップスってありそうで、あまりないのです。
どのジャンルにも属さない中間的な音楽=クロスオーバーとも言えると思います。
荒井由実、尾崎亜美、シュガーベイブ、ハイファイセット、5つの赤い風船、オリジナルラブ、八神純子、山下達郎、キリンジ、ジャンクフジヤマ(笑)
気が付けば、好きなアーティストはみなこのジャンルに。
その中で今日は名盤を紹介します。
1970年代のシティポップの名盤です
スリーブがカッコいい。80年代の小林麻美みたい 笑
いしだあゆみ&ティンパン・アレイ・ファミリー 1977年のアルバム
「アワー・コネクション」です。
つい最近、HMV渋谷の最高責任者小松正人さんの企画で、40年ぶりにアナログ盤が再発されました。
いしだあゆみといえば、「ブルーナイトヨコハマ」ですが、このアルバムでも歌い上げない、アンニュイな雰囲気で、シティポップを謳っています。
いしだあゆみを見ていると、最近メディアに帰ってきた小林麻美を思い出すのは自分だけでしょうか。
そして、このアルバムの参加メンバーが凄いのです。
ベース 細野晴臣
ギター 鈴木茂
ドラム 林立夫
キーボード 矢野顕子
コーラス 吉田美奈子 山下達郎
はっぴーえんどの流れを汲む豪華な演奏陣・・・
やっぱりアナログで聞きたいですね
その中でもA面1曲目の「私自身」という曲にやられてしまいます。
この曲だけでこのアルバムを買う意味があります。
作曲細野晴臣 作詞橋本淳
出だしに入っている夏木マリのような、いしだあゆみの語りが最高です。

1人ソファに寝転んで
恋の歌聴くでもなし、歌うでもなし、
私は日暮れを見つめています
部屋の外には東京湾の船の灯が小さく揺れて
一人暮らしに疲れたときは
結婚なんて考えてます




いやぁサイコーです。
1977年発表ですよ!
ヒトミトイはギャグか?ってくらい80年代しています
LPを買うと、ep盤もセットで同梱されてます
シティポップの新譜でもう1枚。
一十三十一(ヒトミトイ)の真冬を舞台にしたニュー・アルバム「SNOW BANK SOCIAL CLUB」。
思いっきりシティポップです。
こっちもアナログ盤で買いました。
オススメ・・・とまではいきませんが、でも何が面白いかというと、80年代まんまの音。
アーバンリゾート(死語)
「私をスキーに連れてって」のホイチョイの世界なのです。
「Catch Me in the Snow~銀世界でつかまえて」ってそのまんまのコンセプト曲も入ってます。
一十三十一(ヒトミトイ)はこれ以外にも「CITY DIVE」「Surfbank Social Club」などなどアーバンな(死後 笑)シティポップをコンセプトにした曲を出してるので興味がある人は聞いてみてください



PVも「私をスキーに連れてって」まんまなんですけどー!笑

もっとも影響を受けたアーティストは山下達郎という一十三十一(ヒトミトイ)
2002年にジャズトロニックがプロデュースしたデビュー曲「煙色の恋人達」が大好きで、何度も繰り返し聞きましたが(今でも聞いてます)、ちょっとイメージ変わりましたね



え?達郎じゃないの??ジャンクフジヤマです。ドラムがポンタ秀一さん!



2017年は他にも注目のシティポップのグループがたくさんいるようです。
サチモスしかり、80~90年代の音はやっぱりハズせませんね。
こないだ出たばかりのサチモスの新譜、前よりさらに90年代のジャミロクワイまんまですがw、よいですね。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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