設立からの10年
今までの10年間、digはデザイン事務所でした。
自分たちで宣言したわけではありませんが、外部から見ればそういう会社だと思われていたと思います。
デザイン事務所というのはオーダーされたものを視覚的に絵で表現する仕事です。しかし、果たしてそれが私たちの本当にやりたいことなのだろうか? 通常の業務の中で絵だけを取り上げて議論することに常に疑問を感じていました。クライアントとの間でも絵だけについてやり取りすることにズレを感じるようになっていました。最高のクオリティを実現するために努力は惜しまない、しかし最高のクオリティを導き出すためには絵を作るだけではダメだろう(絵だけのリクエストに答えるだけではダメだろう)と。私たちは常に絵をつくる前過程も調査提案していたのになぜ絵だけの議論に? これは会社のスタッフが個人で感じているだけではどうにもならないことです。会社単位での方向転換が必要な時期にさしかかっていました。
私たちがやるべきこと
イメージコンサルティングとはパーソナルブランディングと同じ意味です。人と同じようにその会社のパーソナリティのよいところを引き出し、それをマーケットやユーザに届けるために、企業のスタイリングを戦略的に行うという考え方です。この仕事をしていくためにはデザイン事務所というカテゴリーでは窮屈に感じていました。「絵ではなく考え方、プロセスを売る会社」になる。プロセスや仕組みを提案する、その中で最終的なアウトプットとして導き出されるのが絵であるということです。よく似ていますが、最終的なアウトプットとしての絵をつくるためにヒアリングをするのではありません。なぜなら最終に必要なものが絵ではないケースもたくさんあるからです。最適なアウトプットを導き出すまでに至る仕組みや考え方をデザインする、それが私たちの使命だと考えています。
必要なスキル
イメージコンサルティングはどのように進めていけばよいのでしょうか?
会社のパーソナリティのよいところを引き出し、マーケットに届けるのがイメージコンサルティングだと書きました。言い換えればコーポレートスタイリングです。人にコーディネートを提案するパーソナルスタイリストという職業を想像してみてください。パーソナルスタイリストは、相手の身長や体重、職業などの基本的なデータだけでなく、最初に相手の性格や人となりを感じ取るスキルが求められます。その人のよい部分を引き出し、TPOや目的に合わせてカラーやコーディネートを提案するだけでなく、仕草や話す内容までを戦略的に設計する仕事、それをするためには相手が活躍するフィールドや目的、社会とのインターフェイスとなる場を知っていることも必要です。コーディネート、トレンド、社会とのインターフェイスの仕組みを理解していること、そして物事を感じ取る力、スタイリストに求められるこれらのスキルは、私たちが企業に対して行うイメージコンサルティングにどれも必要なスキルだと思います。まず相手をよく知ること、そしてマーケットを知ること、この2つを結ぶ仕組みやストーリーを描く、それにはまず感じ取る力が必要だと思います。
そしてこれから
digというワードには掘り下げるという意味があります。なぜ?どうして?自分の感性にひっかかったものはどんどん深く掘り下げることが必要です。対象を知ろうとすることはなぜ?という疑問を持つことからはじまるからです。共感をきっかけに深くそのものについて考えること、それこそが相手の心を開かせる原動力になり、最終的なクオリティレベルを決定します。こちらが心を持たなければ相手の心も得ることはできません。それは感性を持たなければ、相手に感性価値を与えられないことと同じです。思考の糧は必ず結果に現れます。もしあなたがここで共感することを見つけたら、ぜひ私たちdigと一緒に新しい感性価値を創造しましょう。
代表取締役 松本知彦



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