staffが持つカラフルな個性から、何かが始まる期待感を生み出します。
これまでのstaffblogはこちらからチェックできます

  1. top
  2. わたしの好きなホラー【第4弾!】

わたしの好きなホラー【第4弾!】

digメンバー
Aug 28,2023

3回に渡ってお伝えしてきた夏を涼しく過ごすホラーですが、この4回目が最後となりました。

今年の夏は例年に比べて本当に暑い・・・

夏の夜を涼しく過ごすための怖い作品、カルチャー、こうしてみんなから集めてみると人それぞれに違う指向性があって面白いですね

興味が沸いたら是非チェックして、暑い夏を涼しく過ごすアイデアに活用してください。

第1弾はこちらから

https://www.dig.co.jp/blog/staff/2023/07/1.html

第2弾はこちらから

https://www.dig.co.jp/blog/staff/2023/08/2.html

第3弾はこちらから

https://www.dig.co.jp/blog/staff/2023/08/3-1.html

===================

【プロジェクト推進チーム 小西】

よくイメージどおりと言われますが、私はホラーやグロテスクが大変苦手で、 怖いもの見たさはあるものの、あまり観たことがありません...

そんな私が唯一しっかり観たと言える「怖い」類の映画です。

◆「スマホを落としただけなのに」

学生の頃に話題になり、友人に誘われ映画館で観ることにしました。

ショッキングすぎて上映後のことはよく覚えていません。たしか早めに解散したような気がします。。

スマホを落とした主人公が事件に巻き込まれてしまう、というミステリーにありがちな展開ですが この映画の怖さは、犯人のあまりにも人間とは思えない、サイコパスな一面にあります。

語彙力が壊滅するくらいの気持ち悪さで、気持ちが悪すぎます。

そして、目に見えない"何か"よりも、目の前の人間の"本当の姿"に恐ろしさを感じました。

じめっとした空気を見事に凍らせてくれる、素晴らしいコンテンツですので 夏バテ予防にいかがでしょうか。

人気を博してその後シリーズも増えていたので、そちらも観るのが楽しみです!

▼ストーリー 『リング』の中田秀夫が監督を務めた、北川景子主演ミステリー映画!

OLの稲葉麻美は、恋人がスマホを落としたことから、不可解な出来事に巻き込まれていく。

刑事は犯人が長い黒髪の女性ばかりを狙っていたことに気が付くも、
スマホを拾ったのは誰だったのか。

スマートフォンやSNSが欠かせないツールとなっている現代に、身近に起こり得る恐怖として多くの人の話題をさらった大ヒットSNSミステリー。


連続殺人事件の真犯人はいったい誰なのか。


そして明らかになる"奪われた麻美の秘密"とは?
ただ、スマホを落としただけなのに...。

・タイトル スマホを落としただけなのに

・原作 志駕晃

・監督 中田秀夫

・制作年 2018年

スマホを落としただけなのに.jpg

===================

【業務管理部 小野田】

心霊系の怖い映像はNG、ホラー映画なんてもってのほか、、

なので大いに悩みましたがゾッとするものといえば、、と思いついたのがこの小説です。

◆「人間椅子」

言わずと知れた江戸川乱歩の短編です。

映像化もされており、きっとご存知の方も多いかと思います。

いつかの 新潮文庫の夏フェア で「江戸川乱歩傑作選」を購入し、

前知識もないまま読んだのですが、その他の傑作が並ぶなかで一番印象に残ったのがこの「人間椅子」でした。

官僚を夫に持つ、ある女流作家の元に届いた読者からの原稿から物語は幕を開けます。

それは椅子職人を名乗る男性からの、手紙の形をとった「罪の告白」。

外見に強いコンプレックスをもつその椅子職人は、ある日ふとした好奇心から、

自分が制作した椅子の中に人がひとり入れる空間をつくり、中に入り込んでそのまま納品されて椅子として過ごす・・という突飛な話が展開されます。

椅子職人が入った椅子はある外資系ホテルのラウンジに納品されます。

彼は日中を椅子の中ですごし、多くの外国人客をその膝にのせ、特に女性が座った際に大きな快感を味わうものの、次第に物足りなさを覚えていきます。

本当の恋心は、外国人ではなく日本人ではないと感じられないのでは?と思い始めるのです。

ところが幸運なことに、椅子は諸事情によりホテルを出てある官僚の家に渡り、書斎に置かれるが実は・・・

ありえない話だとは思いつつも、最後まで読んだ時のゾッとした感覚はいまでも思い出せます。

物語の最後に届いた追加の「手紙」は、本当なのだろうか、それとも・・・

と、いまだに心に引っかかる作品です。

今回、この企画をうけて読み返したのですが、一度読んだだけのはずなのに自分でもびっくりするくらい正確に内容を覚えていました。それぐらい印象的だったのだと思います。

「人間椅子」はいまならKindleで無料で読めるようですので、未読の方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

・タイトル 人間椅子

・作者 江戸川乱歩

・制作年 1925年発表

・制作国 日本

ningenisu.jpg

普通の探偵小説ものを想像して読んで深く後悔しました

===================

【プロジェクト推進チーム 松本】

好きなホラー映画があっても、なかなか人に勧めるっていうのは気が引けますよね。

それって性癖みたいなもので、なかなか他人と共有しずらい感覚があるからだと思います。

世間ではB級どころかC級扱いされてるジャンルだしね。

その中にあっても、ただのスプラッターやビビらせるだけのマニアックなホラーではなく、作品としてのクオリティが高いもの、クリエイティブの面から選んでみました。

◆「エクソシスト」

やっぱり自分の中ではホラーと言えば、これは外せない。

ホラー映画はB級という世間の認識を覆し、アカデミー賞を2部門受賞、多くのハリウッドエンタメ映画を抑えて、その年の興行収入1位。

ホラー・オカルト映画の金字塔とも呼べる作品です。音楽も最高。

その後に続く、エクソシスト2,3、ディレクターズカット版もすべて見てますが、やっぱりこの初回があってこそでしょう。

監督のウィリアム・フリードキンは、ドキュメンタリーフィルム出身で、エクソシストでもリアリティを追求する演出が随所に見られます。

こうした演出は今では決して珍しくないですが、これを恐怖映画に持ち込んだのは、この人が最初じゃないでしょうか。

単なるホラーを超えた構成、演出が秀逸、劇中の空気感まで感じることができて、そこがすごく良いです。

不条理な大量殺戮や、血がダバダバ出たりっていうホラーではなく、心理的な恐怖がたまらんです。

フリードキン監督は、エクソシストを撮る前作のフレンチ・コネクションでもアカデミー賞5部門受賞、自らは監督賞を受賞しており、こちらもオススメ。

エクソシストととの共通点多数。

・タイトル エクソシスト

・監督/作者 ウィリアム・フリードキン

・制作年 1973

・制作国 アメリカ

horror01.jpg

メリル神父が霧の中、悪魔祓いに訪問するシーンはマグリッドの絵から

◆「遊星からの物体X」

エイリアンと同様、ホラーとSFが結びつき、SFホラーという新ジャンルを切り開いた古典的名作。

1951年に作られた同作の再映画化ですが、エクソシストと同じく、原作の小説を忠実に映像化しています。

音楽は大御所のエンリオ・モリコーネが担当。

この映画の何が凄いかっていうと特撮です。

CGが当たり前になった今見ても、まったく見劣りしない。作り物なんて思えないです。

クリエーターにリスペクトしかないですね。

マンガの寄生獣は、この映画から多大な影響を受けており、ストーリーもほぼ同じ設定で、人間に乗り移ったエイリアンが人間を捕食するシーンもそっくり。

ただ心理的サスペンスはこの映画の方がずっと上です。

2011年に続編「遊星からの物体Xファーストコンタクト」が制作されました(1982年版の方がいいけど)

ジョン・カーペンター監督といえは、何度も続編が作られている世界初のスプラッターホラー、ハロウィンの監督として有名ですね。

・タイトル 遊星からの物体X

・監督/作者 ジョン・カーペンター

・制作年 1982

・制作国 アメリカ

horror2.jpg

何が怖いって、人間の姿をしているけどエイリアンだとバレた時です。

◆「ねがい」

「漂流教室」や「まことちゃん」で知られる漫画家、楳図かずおの本を今までたくさん読んできたけど、その中でも一番怖くてトラウマになった作品。

はじめて読んだのは自分が小学生の時だったけど、再販されたんで何十年ぶりに読んでみたら、大人になった今読んでもマジ怖い。

そしてせつない。強烈なストーリーです。

2005年に映画化もされてますが、これはマジでみんなに読んで欲しい1冊。

今の子供たちが読んだらどう感じるのか?と思って小学生たちに読ませてみたら、昔の自分とまったく同じ反応で(夜寝られない、1人でトイレに行けないなどなど)、制作から50年の時を超えて、今も色あせないマスターピースな1冊であることを再確信しました。

再版の装丁デザインは祖父江さんが担当していて、この凝ったデザインもクリエイターならマストコレクトです。

・タイトル ねがい

・監督/作者 楳図かずお

・制作年 1975

・制作国 日本

horror03.jpg

楳図かずおの作品は、ただ怖いだけじゃなく、プロットがしっかりしているのがスゴイ。

Profile

/ digメンバー

会社で行われるイベントや社員参加の企画について発信していきます!

SHARE THIS STORY

Recent Entry

松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
    青山ブックセンター