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社員を褒めたいという気持ち

仕事
Aug 03,2018

今年の夏の賞与も無事終わりました。

はぁーよかった。

毎年この時期は寝不足になります。

賞与の業務だけやってればそんなに大変でもないのですが、通常の業務もあるし、特に毎年夏は忙しく、暇なしなのです。

だから賞与を計算する作業がどうしても夜中に。。

初めてのことをする時は本当に悩みます
夏と冬、年2回あるので、賞与の支給は今年で42回目になります。
今までで支給しなかった回は1度もありませんでした。
でも、ここまでずっと順風満帆だったわけではありません。
それは中小企業庁が発表しているように、賞与を払えない会社が常に全体の3割いるというデータでもわかります。
小さい会社を続けていくのは、本当に大変なのです。
会社が赤字になってしまった年もありました。
一番難しいのは営業活動でも、日常業務でもなく、人のマネジメントだと思います。
仕事より難しいかも。

自分はやったことがない仕事でも、自分に向いてないと思う業務でも、先陣を切って限界ギリギリまでやりますが、それについてきてくれるスタッフも頑張っているのです。
彼らに感謝し、褒めてあげなければなりません。
(自分を誰も褒めてくれないのは悲しいですが・・・汗)
だから過去、会社が赤字の時も賞与は全員に支給しました。
1人残業して、夜にこっそり表彰状も作りました
コンペ獲得のスタッフ全員に
周りを見ると、売上を一番多く上げたスタッフを表彰したり、社長賞として現金を渡す会社が多いように思います。
何かの形でみんなを褒めているのです。
自分も何度も考えました。
何かの形で、みんなの前でスタッフを褒められないものだろうか?
売上を一番多く上げた人に、大きいプロジェクトを完遂したチームに、賞をあげられないものかなぁと。
しかしクリエイティブの会社で数字を競い合うという考えはフィットしないこと、公平性という点で疑問が残ること、そして何より受け取るスタッフに領収書を書いてもらったり、源泉税を引いた額を都度計算しなければならないという手間。。(小銭が発生!)
スタッフを褒めたい想いがある一方で、プロセスに手間やデメリットが色々あることから、今まで何回も断念していました。
そして周りの数人から、現金を渡すという行為は、社内によくない状況が発生する可能性があるという助言もありました。
一方で現金が一番よいという人もいましたが。
ブルーグレーの美しいノートを作りました
裏表紙はネイビーで、2本のゴムをハトメで。
封筒にはエンボス、これも一人夜にこっそりww
自分の目的は、頑張ったスタッフをみんなの前で褒めたいということだけ。
何かよい方法はないかなぁ。
思いついたのは、参加したコンペを獲得したスタッフをみんなの前で褒めることでした。
毎月のミーティングの中で、コンペ獲得したスタッフを称えて全員が拍手する時間もあるのですが、それとは別に行おうと。
営業していないうちの会社では、コンペこそが会社を存続させる生命線ともいうべき重要な業務であり、会社として最上位で推奨すべき働きに他なりません。
振り返ると、ここまでの道のりはコンペとやったことのない新規分野の案件との闘いでした。
数々の難関を乗り越え、結果を出したスタッフこそ褒めてあげるべきです。
勝敗がはっきりしているから偏った主観も入らない。
そして管理部門を除く、すべてのスタッフが参加できる業務でもあります。
当初は現金を支給しようと思っていました。
それは僕が以前勤務していた企業で、社長賞として現金を2回もらったことがあり、ぼんやりと嬉しかった記憶があったからです。
そして現金なら、その日みんなで飲みに行こうという話も出るだろうし、コミュニケーション効果もあるだろうと思っていました。
以前からコンペ獲得は、インセンティブとして賞与に含めて支給していましたが、その一部を手渡しすることにすれば、源泉税を差し引いたり、領収書をもらう手間も省けるし、本来の目的である褒めることも実現できると思ったんです。
でも、、、前述の理由でやめました。
現金が嬉しいだろうと思って渡しても、逆にマイナスな空気になってしまうようなら避けなければならない。
考えて考えて、良かれと思ってやったことが仇になってしまったらホントに意味ないですから。
現金はNG。
生憎小文字がなく、社名は大文字です
下に表彰されるスタッフのイニシャルを入れました。
じゃどうしよう。
コンペ獲得報奨金は従来通り賞与に含めて支給するなら、何を渡そうか??
景品?記念品?賞状?
普段の業務で使えるものがいいかな。
そこで考えたのが、スタッフのイニシャル付きのオリジナルノートを手渡すこと。
仕様もゼロから考えて、会社のCIカラーであるグレーをメインにネイビーと組みわせて作ってみました。
イニシャルはシルバーの箔押しです。

コンペは1000万と超えるものでも、20万のものでも同等と扱い、提案に参加したスタッフにも報奨金を出しています。
だからノートも同じように、コンペの提案に関わったスタッフ全員に渡しました。
21年目にして初の試みです。
みんなはどう感じているかなぁ。
誰もノートを使っているシーンを見かけないのですが・・・汗

何をあげるかではなくて、実績を出した人を明確に褒める、それが今回初めてやってみた試みでした。
今後も自らすすんでコンペに参加し、実績を作って成長していくスタッフが一人、また一人と増えていく状況が見られたら嬉しいと思います。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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