東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。
その名も「デザインの先生」という展示
Feb 19,2026
あなたにとっての先生は誰ですか?と聞かれたら誰をイメージしますか?
きっと小学校の時の担任や、大学で取ったゼミの教授じゃないでしょうか?
しかしクリエイティブに従事する者にとって先生とは、自分の志すクリエイティブ分野の先輩であることが多いのです。
これは他の分野にはない、特殊なことなのだと思います。
(コンサルの人が、自分の先生はドラッカーですと答えることに近いかも。)
クリエイティブは、学校で教わることよりも、それ以外のところで自分で能動的に学んでいくもの、誰かに言われることなく自分で調べて実践していくことの方が重要ということです。
言ってしまえば、校外学習で自習することに多くの学びがある。
個対個、それも対面ではなく、アウトプットや書物から学んでいくことがとても多いのです。
好きなことの特定分野、興味のあることを自分で探っていく行動に紐づいています。
デザインの先生たちの作品と制作プロセスが紹介されている。
その意味で、この展覧会のタイトルは短いワードながら、クリエイティブに従事する者だけがわかる表現になっており、なかなかよいです。
最初に言ってしまいますが、会場に流れているビデオの中で深澤直人さんが自分の先生はディーター・ラムスだと語っています。
他の著名な国内のクリエーターたちも同様に、自分の先生として挙げている人たちがいて、その人たちの作品展、という主旨の展示構成です。
このコンセプトだけでも興味深いですね。
過去を学ぶことで、未来を切り拓こうとする試み、過去のアーカイヴにこそ未来の種がある。
過去にも同じようなコンセプトの展示はありましたが、毎回21_21で開かれる展示はとても良いです。
今回も良かった。
最初に言ってしまいますが、会場に流れているビデオの中で深澤直人さんが自分の先生はディーター・ラムスだと語っています。
他の著名な国内のクリエーターたちも同様に、自分の先生として挙げている人たちがいて、その人たちの作品展、という主旨の展示構成です。
このコンセプトだけでも興味深いですね。
過去を学ぶことで、未来を切り拓こうとする試み、過去のアーカイヴにこそ未来の種がある。
過去にも同じようなコンセプトの展示はありましたが、毎回21_21で開かれる展示はとても良いです。
今回も良かった。
なかなか良い展示なので、この機会に是非。
今回登場する「デザインの先生」たちは以下のメンバーです。
ブルーノ・ムナーリ
マックス・ビル
アキッレ・カスティリオーニ
オトル・アイヒャー
エンツォ・マーリ
ディーター・ラムス
計6名
5名がプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナーはアイヒャーのみ。
国はイタリア人が3名、あとの3人はドイツで活躍した先生たち。
第2次世界大戦の同盟国の先生のみっていうのが不思議ではありました。
2つの国のデザインは、スタイルが明確に異なっているのも興味深かった。
ブルーノ・ムナーリ
マックス・ビル
アキッレ・カスティリオーニ
オトル・アイヒャー
エンツォ・マーリ
ディーター・ラムス
計6名
5名がプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナーはアイヒャーのみ。
国はイタリア人が3名、あとの3人はドイツで活躍した先生たち。
第2次世界大戦の同盟国の先生のみっていうのが不思議ではありました。
2つの国のデザインは、スタイルが明確に異なっているのも興味深かった。
ディーター・ラムスの傑作。SK-4レコードプレーヤー(通称白雪姫)。
カスティリオーニの代表作Arco lampも展示されています。
今回の6名の先生たちが手掛けた作品の中で、有名なものは知っていますが、自分がこの展示で一番見たいものは行く前から決まっていました。
もちろん大好きなディーター・ラムスです。
6名のうち、いまも健在なのはラムスのみ。
ラムスの展示コーナーのコメントの前に、他の先生たちについて少しコメントを。
イタリア人のプロダクトデザイナー、カスティリオーニの代表作は照明器具でしょう。
会場にも主な照明器具が複数展示されていました。
その中でも特に、大理石の土台から弧を描いて伸びるステンレスのアームで構成された大きなフロアライト、Arco lampはもっとも知られています。
巨大なので置くことが可能な個人宅は限られていますが、以前うちの会社では吹き抜けエリアで使っていました。
引っ越しの時に売ってしまったけれど、取っておけばよかった。
1962年のデザインであることにビックリ。
石やステンレスなど現代的な素材を使った機能的なデザインですが、曲線を使って優美なのは、やはりイタリアだからでしょうね。
バウハウスで学び、ウルム造形大学の初代校長を務めたマックス・ビル。
ドナルド・ジャッドのようなミニマリズムを極めた椅子や時計のデザインが有名です。
オトル・アイヒャーは、ドイツを代表するグラフィックデザイナー。
マックス・ビルと共にウルム造形大学を設立.ルフトハンザのロゴや、ミュンヘンオリンピックのVIを手掛けた人。
展示を見ると、ドイツらしく無駄のない機能性があってカッコいい。
イタリア人のエンツォ・マーリは、ダネーゼ社とのコラボにより、たくさんの優れ生活プロダクトを提供。ポップでカラフル、とてもイタリア的。
ブルーノ・ムナーリは、プロダクトからグラフィックデザイナー、教育者、絵本作家として、マルチな才能を持ったイタリア人。
ムナーリと言えば、プロダクトもいいけれど、自分的にはやっぱり書籍。
「木をかこう」そして「闇の夜に」「霧の中のサーカス」
その他「ムナーリのABC」「モノからモノが生まれる」「ファンタジア」など。
自分もムナーリの書籍をたくさん持っていて、ムナーリコレクションがあります。
その中で一番手に取ったのは、代表作「霧の中のサーカス」でしょうかね。
もちろん大好きなディーター・ラムスです。
6名のうち、いまも健在なのはラムスのみ。
ラムスの展示コーナーのコメントの前に、他の先生たちについて少しコメントを。
イタリア人のプロダクトデザイナー、カスティリオーニの代表作は照明器具でしょう。
会場にも主な照明器具が複数展示されていました。
その中でも特に、大理石の土台から弧を描いて伸びるステンレスのアームで構成された大きなフロアライト、Arco lampはもっとも知られています。
巨大なので置くことが可能な個人宅は限られていますが、以前うちの会社では吹き抜けエリアで使っていました。
引っ越しの時に売ってしまったけれど、取っておけばよかった。
1962年のデザインであることにビックリ。
石やステンレスなど現代的な素材を使った機能的なデザインですが、曲線を使って優美なのは、やはりイタリアだからでしょうね。
バウハウスで学び、ウルム造形大学の初代校長を務めたマックス・ビル。
ドナルド・ジャッドのようなミニマリズムを極めた椅子や時計のデザインが有名です。
オトル・アイヒャーは、ドイツを代表するグラフィックデザイナー。
マックス・ビルと共にウルム造形大学を設立.ルフトハンザのロゴや、ミュンヘンオリンピックのVIを手掛けた人。
展示を見ると、ドイツらしく無駄のない機能性があってカッコいい。
イタリア人のエンツォ・マーリは、ダネーゼ社とのコラボにより、たくさんの優れ生活プロダクトを提供。ポップでカラフル、とてもイタリア的。
ブルーノ・ムナーリは、プロダクトからグラフィックデザイナー、教育者、絵本作家として、マルチな才能を持ったイタリア人。
ムナーリと言えば、プロダクトもいいけれど、自分的にはやっぱり書籍。
「木をかこう」そして「闇の夜に」「霧の中のサーカス」
その他「ムナーリのABC」「モノからモノが生まれる」「ファンタジア」など。
自分もムナーリの書籍をたくさん持っていて、ムナーリコレクションがあります。
その中で一番手に取ったのは、代表作「霧の中のサーカス」でしょうかね。
アイヒャーが作ったオリジナルフォントのRotis。
僕の大好きなムナーリの絵本「霧の中のサーカス」。
そして最後にディーター・ラムス。
実際に会場でも、ラムスの展示がトリを務めています
ラムスは、ドイツの家電メーカーBARAUNにプロダクトデザイナーとして30年在籍し、その間数多くの優れたプロダクトを生み出しました。
自身のデザインアプローチを、同じドイツ人建築家であるミースの言葉「Less is more(少ないほど豊か)」をなぞる形で、「Less, but better(より少なく、しかしより良く)」と語っています。
実際に会場でも、ラムスの展示がトリを務めています
ラムスは、ドイツの家電メーカーBARAUNにプロダクトデザイナーとして30年在籍し、その間数多くの優れたプロダクトを生み出しました。
自身のデザインアプローチを、同じドイツ人建築家であるミースの言葉「Less is more(少ないほど豊か)」をなぞる形で、「Less, but better(より少なく、しかしより良く)」と語っています。
ユーザーの行動までデザインされているBraun T 1000 CD。
今回の展示が素晴らしいのは、ラムスの実際の製品を一堂に集めて展示していること。
ロンドンのV&Aなど、海外でラムスのデザインを数点見たことはあるけれど、これだけたくさんの実物を1度に見られる機会はほぼないと思います。
ラムスが好きな人は絶対に見に行って欲しい。
名作のSK-4レコードプレーヤーの実物も初めて見ることができました。
他にも606 Universal Shelving System、Braun T 1000 CD(めっちゃカッコいい最高傑作!)、Braun ET66計算機などの実物も展示されています。
Appleのデザイナーで、たくさんのヒット製品を送り出したジョナサン・アイブ(英国人)は、ラムスから多大な影響を受けていることでも知られていますが、実物を見るとそれをダイレクトに感じることができます。
60年前のデザインとは思えない、人間中心主義の超優れたユーザーインターフェイス。
Appleでアイブがお手本としたことも大きく頷ける。
ボタンのデザイン1つを取っても、誰も超えられない超絶な完成度。
深澤さんも語ってましたが、60年前に既に誰も超えられない頂点を作ってしまっているんですよね。
マジですごい。
ロンドンのV&Aなど、海外でラムスのデザインを数点見たことはあるけれど、これだけたくさんの実物を1度に見られる機会はほぼないと思います。
ラムスが好きな人は絶対に見に行って欲しい。
名作のSK-4レコードプレーヤーの実物も初めて見ることができました。
他にも606 Universal Shelving System、Braun T 1000 CD(めっちゃカッコいい最高傑作!)、Braun ET66計算機などの実物も展示されています。
Appleのデザイナーで、たくさんのヒット製品を送り出したジョナサン・アイブ(英国人)は、ラムスから多大な影響を受けていることでも知られていますが、実物を見るとそれをダイレクトに感じることができます。
60年前のデザインとは思えない、人間中心主義の超優れたユーザーインターフェイス。
Appleでアイブがお手本としたことも大きく頷ける。
ボタンのデザイン1つを取っても、誰も超えられない超絶な完成度。
深澤さんも語ってましたが、60年前に既に誰も超えられない頂点を作ってしまっているんですよね。
マジですごい。
この間まで表参道のジルサンダーの店舗に展示されてました。
細部までこだわり抜いたUX、完成度の高さが神業です。
皆さんにも実物を目の前で見て、ぜひ感じて欲しい。
先生たちは、やはり先生なんです。
人間の知(ち)ってスゴイ。
それに比べると、今のクリエイティブの力は、60年前より落ちてしまったのか?
これらの作品を見ていると、あまりに完成度が高く、今それを超えられる気がしません。
Appleのアイブも、リスペクトして引用はしているけれど、ラムスを超えてはいない気がします。
先生たちの仕事は素晴らし過ぎる、しかし先生たちの制作プロセスの中にヒントがあることも確かなのだと思います。
この混沌とした現代において、私たちはこの先どう進めばよいのか?
迷ったときこそ、先生たちの作品を見るべきかもしれません。
デザインの先生展は、六本木の21_21で3/8まで。
先生たちは、やはり先生なんです。
人間の知(ち)ってスゴイ。
それに比べると、今のクリエイティブの力は、60年前より落ちてしまったのか?
これらの作品を見ていると、あまりに完成度が高く、今それを超えられる気がしません。
Appleのアイブも、リスペクトして引用はしているけれど、ラムスを超えてはいない気がします。
先生たちの仕事は素晴らし過ぎる、しかし先生たちの制作プロセスの中にヒントがあることも確かなのだと思います。
この混沌とした現代において、私たちはこの先どう進めばよいのか?
迷ったときこそ、先生たちの作品を見るべきかもしれません。
デザインの先生展は、六本木の21_21で3/8まで。
持ち運べるラジオとレコードプレーヤーの画期的な組合せ。1959年発表。





