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2025 BEST BUY 02

ライフスタイル
Jan 14,2026

さてさて、前回は2025年BEST BUYの10位から6位までを紹介しました。

今回は5位から1位を発表します。

話は飛びますが、自分はここ10年くらい、大学で毎週デザインを教えていますが、秋の講座は60名くらいの学生と半年間、プロダクトデザインで社会の課題を解決する取組みの演習に参加しています。

この授業は、学生が5名一組のチームに分かれてのグループワークで、毎週3コマ5時間ぶっ通しという長丁場の濃い授業です。

その中で、自分はコミュニケーションツールのデザイン領域を担当しています。

学生たちが考える色々なアイデアにいつも驚かされたりするんですが、探してみると、その大半は既に世の中にある。

「え、こんなものまで?」というくらい類似する製品が既にあるんです。

市場が成熟し切って飽和状態となり、マスを狙わず学生が考えることと同じレベルの小さなニーズを拾う企業がたくさんいるということに毎回驚かされます。

こんなことは昭和の時代にはありませんでした。

しかし、そんな中にあっても、生活に潤いや驚きを与える製品はまだあるんですよね。

フランス製のオフィシーヌとも類似するパッケージデザイン。
1年間を通して購入したものの中で、新しい体験をもたらしてくれたモノたち
前回6位まで紹介したので、今回は5位から行きましょう。

5位 LINK ORIGINAL MAKERSのヘアオイル
今まで自分は25年くらい、長らく青山にあるtwiggyという、ファッション業界に関わる人たち御用達のヘアサロンにずっと通っていました。
しかし担当の人が、地元の奈良と東京半々の生活に変わったタイミングで、予約が取りずらくなり、毎月青山に行く機会を見つけられないこともしばしば。。。
毎日のヘアケアプロダクトも同様に、twiggyが販売するYume Dreamingというシリーズを使っていたんですが、サロンに行かない月が増えたため買う機会も減り、他にいいのないかなぁと。
そこで試したのがLINK ORIGINAL MAKERSのヘアオイル。
これが素晴らしいクオリティと香りで、気に入ってしまいました。
パッケージデザインは、ヨーロッパのクラシックテイストですが、日本製というのもポイント。
今までジェルとムース、セラムを組み合わせ使っていたんですが、ヘアオイルというものを生まれて初めて試したこともあって新感覚です。
首筋パッツンのショートボブで、モノトーンコーデ、HYKEを着ているような女子たちは、きっとこういうヘアオイルを使っているんだなと初めて体感しました。
今このブランドのBODY WASHが女子の間でブームだそうですが、買った後で知りました。
ヘアオイルは、メンズが使っても全く問題ない、いえむしろメンズが使うべきとすら思えます。
右側は新しい試み、フランス製のMARIE JEANNEのパフューム。
4位は 三菱鉛筆のEMOTT
ベスト5のエントリーに、まさかのサインペン。
サインペンなんて、小学校以来使ってないよという人がほとんどだと思います。
もちろん僕もそうでした。これは明らかにデザイン買い、ジャケ買いです。
でも買ってびっくり、見た目のデザインだけでなく、スムースな書き心地。
サインペンと言えば、誰でも知っているのがぺんてるでしょう。
ずーっと何十年もデザイン変わりませんよね。
ただぺんてるのサインペンは、テストを採点する赤がスタンダードな印象。
小学生だった自分が絵を描く時は、圧倒的にマジック(はてな印)のラッションペンでした。
EMOTTには、極細、淡い中間色のラインナップ、豊富な色のバリエーションなど、今までのサインペンにない様々な要素が追加実現されています。
そう、機能的な大人向けのサインペン。
ボディがエンジ色のUNIの鉛筆で知られる(自分も受験のデッサンで散々お世話になった)三菱鉛筆が、サインペンの分野に攻めて来た感があります。
UNIのあのぶっとい、無骨な昭和感あふれるロゴを入れてないのもよかった。
キャップには、サインペン界における世界のマスターピース、スワンSTABILOの構造を取り入れたり、フォルムにもかなり時間を掛けてプランしたであろうことが伝わってきます。
まるでコスメプロダクトのような佇まいは、女性をターゲットとしているのかも。
前回6位のCDプレーヤーでも書きましたが、使い倒された昭和的な製品分野であっても、こうしてさらなる、そして新たな消費を喚起できるのが素晴らしいです。
ジャケ買いでしたが、素晴らしい書き心地と色、デザイン。
四角いフォルムは握りやすく、転がらない設計。
ここからベストスリーに入ります。

3位は、近田春夫&ビブラトーンズのアナログ盤
「え?なんで??」って、きっとみんな思ってるでしょう笑
チョコボールのCMなど、CM作曲家の大御所として知られてますが、ある年齢より上の人は、CM活動の前の近田さんを知っているはず。
ロックやPUNKに始まり、歌謡曲(ハルヲオフォン)、NEW WAVE(ビブラトーンズ)、テクノ(ジューシーフルーツ)、RAP(ビブラストーン)など、一見脈略なく何でもやる猥雑な人というイメージがありますが、その仕事はどれも一流、内田裕也、YMO、漫才(ザ・ぼんち)や漫画(楳図かずお)、映画(手塚真)まで取り込んでしまうパワーで、時代を作った人であることには間違いありません。
特に自分は20代で、ビブラトーンズをめっちゃ聞いてました。
バックは後のPINKのメンバーですが、今聞いてもまったく古さを感じさせない。
高い演奏技術と猥雑な歌詞、当時自分がリリーフランキーとやってたバンドも影響を受けました。
ビブラトーンズのアナログ盤は、亀有の高架下にオープンしたSKACで見つけて購入。
今東京の最先端である、このサブカルのコンセプトストアで、近田春夫のアルバムに出会うなんて、何かのメッセージではなかろうか。
毎日レコードに針を落としています。
ベストは左から「Soul Life」、右のミニアルバムの「AOR大歓迎」


なんと、45年前の曲です!古くない。
亀有に突如出現したSKACは、東京のサブカル聖地となった。
さて次は2位です。
2位は、BALMUDAのMoonKettle。
前回10位で180年続く鉄の急須を紹介しましたが、それと対極を成すテクノロジーによるケトルです。
毎日使ってます。
ポイントは3点。
まず飲み物に最適な温度を、ダイヤルを回して1度単位で簡単に設定できること、
その設定のまま、お湯の温度を30分間キープしておけること、
光の揺らぎとサウンドの演出が3種類から選択可能
また900mlのたっぷりの容量なのに、軽くて持ち運びが容易という点もGood
コーヒーとお茶で、入れるお湯の温度が異なる点を考慮し、温度設定を変えてお湯を沸かすことができるのは、とても便利です。
鉄瓶のように見えて、ハイテク。
アナログの文化的歴史と最新のテクノロジー、デザインとテクノロジーの掛け合わせでイノベーションを起こすっていうサンプルモデルです。
クリエイティブに従事する人は知っておいて損はないです。
休日は1日3回は使ってます。とてもよい製品。
いよいよ1位
1位は、、、、いま話題の商品、CMで桜井君が着ているお馴染みのこちら。
パジャマというのは着る人を選びます。
夏はTシャル、冬はジャージという人もいて、パジャマを着ることはクラシックな文化になりつつあるようにも感じる昨今、どちらにもアプローチ可能なのがBAKUNEです。
自分は知りませんでしたが、最近複数の企業から突然現れた(?)「リカバリーウェア」というジャンルが消費を牽引しています。
商品に書いてある「一般医療機器」というカテゴリーにまず興味深々。
パジャマなのに「機器」という表現がまったくしっくり来ないです 笑
ブランドのキャッチコピーは「パジャマで疲労回復」です。
着るだけで血行促進、疲労回復(そんな都合のよい商品ある??)
身体から発する遠赤外線を輻射する素材を使っているので効果があるということらしい。
この文章に反応する人はたくさんいるんじゃないでしょうかね
売上がぐんぐん伸びていることがそれを証明しています。
取説を読むと、素肌で着てくださいとあるので、毎日素肌に直接BAKUNEを着ています。
自分が一番驚いたのは保温性です。
素肌に着ているのに、今まで下着のシャツの上に着ていたパジャマより暖かい。
パジャマが大好きな自分は、今までたくさんのパジャマを着て来ました。
米国製ではRalph Lauren、Brooks Brothers、Jcrew、英国のTurnbull&Asser(最高峰)、イタリア製のボレリやサルバトーレピッコロ、日本製では無印、UNIQLO、GUまで。
そんな中でTurnbull&Asser は文句なしの最高峰で最高なんですが(たぶん今まで破れるまで7着は着て来た)、それでも快適さとコスパのバランスで言えばGUのパジャマが最強だと最近感じて、冬はGUばかり着ていました。
着た時の快適さ、温かさ、着心地、どれを取ってもGUは新しい体験。
ところがですよ、それを超えてきたのがこのBAKUNEでした。
BAKUNE(爆寝)というネーミングがダサ過ぎる、デザインもイマイチ以外は、快適です。
1ヵ月着続けると効果が現れますと書いてありますが、確かに朝起きた時のだるさは減ったかもと感じています。
自分はBAKUNEを着ていなくても毎晩5秒で爆寝なので、睡眠の深さは変わらないと思いますが、冬の保温性と着心地は抜群です。
少し高いかもしれませんが、効果はゆっくり現れると思います。
実はこれ、去年奥さんからの誕生日にもらったプレゼントでした。
ネーミング以外は、優秀なBAKUNEが一位。
番外編として追加で1つ。
片岡義男さんご本人から連絡を受けて、片岡さんの新刊に父の作品が掲載されたというニュースをこの談話室で以前紹介しましたが、その文庫本が去年出版されました。
本当に光栄なことです。
一人でも多くの人が父の作品に触れる機会が増えればいいなと思っています。
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2021/03/post-105.html
珈琲三部作のうち、「珈琲の味」に父の作品が掲載されています。
父の70年代の短編を集めた「たばこ屋の娘」の1コマです。
前後編で2回に分けてお伝えしてきた2025 BEST BUYの10アイテム。
皆さんの生活の何かのお役に立てればと思います。
皆さんも新たな体験、驚きがあったら是非教えてください。

1位 BAKNE
2位 BALMUDAのMoonKettle
3位 近田春夫&ビブラトーンズのアナログ盤
4位 三菱鉛筆のEMOTT
5位 LINK ORIGINAL MAKERSのヘアオイル
6位 km5のCDプレーヤー
7位 天童木工のS0507 ブックチェア
8位 NON FICTIONのスキンケア
9位 CAHLUMN(カウラム)ブランド展開
10位 及源(オイゲン)の鉄急須 まろみアラレ0.35L
番外編 片岡義男 珈琲が呼ぶ

6位から10位はこちらから
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2026/01/2025-best-buy-01.html

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
    青山ブックセンター