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100年続く老舗の素敵なパッケージデザイン

食べる
Oct 21,2021

今日は名店を紹介します。

でも名店と言っても、自分の切り口はやはりデザインです。

デザインがよろしくないと、いくら名店でも美味しくてもあまり琴線に触れない。

その意味では、今回も例に漏れません。

素敵で、美味しいかりんとう
銀座の老舗「たちばな」
東京の三大かりんとうの1つに数えられているそうです。
他の2つは「ゆしま花月」「浅草小桜のかりんとう」
「たちばな」が創業したのが1909年ですから、もう100年以上の歴史がある老舗の名店。
銀座8丁目のお店は、すごく小さくこじんまりとした店舗で、とても風情があります。
他の2店舗と違って、デパートなどにも出店しておらず、
オンラインストアも、通販もやってないの、欲しい場合は直接店舗に行くしかありません。で(この記事を書いた時はそうでしたが、今は売っているかもです。)
銀座に行く機会があったら是非立ち寄っていただきたい。
なんて風情のあるお店の佇まい
そして商品は、「ころ」と「さえだ」の、なんと2種類しかない!
いやあカッコいいですよね、こういうの。
創業100年以上の歴史があって、こじんまりとした銀座の店舗でしか買えない。
しかも2種類しか味がない。
これで経営しているのです。
スゴイ。

そして本題はここからですよ!
何が魅力的って、パッケージデザインです。
パッケージは、袋入り、丸缶、角缶の3パターンあります。
丸缶は小と中の2種類。角缶は1~4号缶の4種類あるそうです。
このデザインがですね、とても素敵。
買ったら、ずっと取っておきたい!
熨斗のデザインも粋ですなぁ
熨斗を取ると、可愛い橘のイラスト。色も素敵
缶を開けると、このような感じです。
オススメは丸缶です。
黒と朱色がありますが、お茶の缶のような形状もとてもよい。
特に朱色の缶は品があって、こんなのを贈答でいただいたら、大人の魅力アップ間違いなしです。
う~ん、チミわかっとるネー!うんうん、わかっちょる、わかっちょる。大人だわ~
ビジネスシーンでも、大切な人へのちょっとした手土産の時などに最適です。
芸術品のように何層もの白砂糖でコーディングされた、一切添加物の入っていないかりんとうの味もさることながら、パッケージを見ただけで相手へのリスペクトの気持ちがビッスィビッスィ伝わること間違いありません。
贈る側の自分の株もあげてくれます。
ビニールのパッケージにも橘の花のイラスト
日本人の感性っていいわー
角缶の方はスモーキーなグリーン。
たちばなの小さな花のイラストがたくさん描かれていて、こちらも可愛いです。
丸缶同様、この色のチョイスに品がある。
そして特筆すべきは、缶の底面にブランド名がエンボスで刻印が押されていることですね。
技術的には難しくない技法ですが、1つ1つの箱にエンボスを施すことは、作業的に結構な手間だと思いますし、人があまり見ない=気が付かない底面に人件費をかけるということも、このブランドのこだわりが表れていて、大切にしている想いを贈る人に伝えているようで、響きます。
何気ないことなのですが、感銘すら覚えてしまいました。
なかなか他社では見かけません。
缶の裏にあるエンボスが効いています
できるビジネスパーソン、分別わきまえている大人、アンダーステートメントでセンスの良い人、「たちばな」を贈答品として選ぶ人には、そんな表現がぴったりだと思います。
安くはないですが、歴史ある老舗の味は間違いありません。
買ってから賞味期限が2ヵ月と長いことも助かります。
バタープレスサンドや定番のヨックモックを手土産に買っていくのもいいですが、たまには和菓子、そしてさらに上級編として、「たちばな」のかりんとう、是非お勧めしたいです。
自分も贈答品でいただいたのをきっかけに知りました。
素敵なパッケージデザインに釘付けです。
銀座に行く機会があったら是非。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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