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ギリシャ カルチャーの旅は素晴らしい1

旅
Oct 11,2024

先々週、2度目のコロナにかかってしまいました。

1回目よりは軽かったけど、それでもキツかった。。4日間は寝たきりです。

皆さんも気を付けてくださいね。

さて前回は、夏休みの自由研究について書きましたが、合わせて子供を連れてのカルチャーの旅の難しさ、そしてその投資効果の低さについても触れました。

ただ大人としては、やっぱりカルチャーの旅はサイコーです。

カルチャーに触れることが、その旅を忘れられない思い出に変えると言っても過言ではないでしょう。

しかし、その土地のカルチャーに興味を持つためには、ある程度の年齢に達していることが必要で、それはなかなか小学生には難しいです。

大人だったら、カルチャーこそがその旅を何十倍もの深い体験にしてくれる要素なんですけどね。

視覚情報だけでなく、背景にある文脈を知ることが人の記憶に残る装置になる、と言いますか。

アクロポリスは、その大理石の大きさに圧倒されました
今年は10年ぶりにヨーロッパに行きました。
歴史あるヨーロッパこそ、カルチャー抜きには成立しません。
10年ぶりのヨーロッパ。
今回、自分が今まで行ったことのない国に行くことが楽しみでした。
でも毎日のようにテレビで円安の報道がされていて、海外旅行に行くなら今までの2倍の出費は覚悟してくださいと。。
特にアメリカなんかはレストランのバイトでも1ヵ月の給与が60万とか、めっちゃインフレで。
日本で売春のお仕事に携わっている方々の多くが、アメリカに短期間滞在して稼いで帰ってくるという話がトピックにもなっていました。
だから(だから?)、日本よりどんだけ物価高いんだよと、そこは心配でした。
そして、飛行機のチケット代も上がっている中、ウクライナの影響でヨーロッパへの直行便がないというのも多少気になることでした。
ここがアテネ中心部にある目抜き通り。石畳がいいね。
今回訪れたのはギリシャです。
成田発のトルコ航空の飛行機に乗って、イスタンブールでトランジット。
そこからアテネへ向かいました。
家族6人でヨーロッパに行くという体験もなかなかなく。
6人分のチケットはそこそこ高かったけど、アテネまでは16時間程度、乗り換えもスムースで快適でした。
トルコにも興味があったんですけどね、今回はトランジットだけ。
まだ建設途中のイスタンブール空港は、砂漠のような何もないところにあって(スターウォーズに出てくるタトゥイーンみたいな場所)、空港の建物がバカでかくて驚きでした。
イスタンブールからアテネまでは2時間程度。
ギリシャのアテネ空港も何もない場所にありますが、国際空港としてはかなり小さい。
イスタンブール空港の何百分の1のサイズです。
そこから市内まではタクシーで。
8階まで一棟丸ごとウェルネスと食の施設。1階はdean and delucaみたいな。
その店で買ったオリーブオイルとチョコレートのお土産。Good design
ギリシャと言えば、数年前に経済破綻している国。
その影響もあるのか、心配していた物価はそんなに高くなくて、東京と同じくらい。
500ミリペットボトルの水をスーパーで買うと、0.8ユーロ。
日本円に換算すると130円ですから、ほぼ同じです。
まぁ当然ホテルはちょっと高いけど、東京でもそうですからね。
アテネではBBに泊まりました。
中心部は活気があり、ヨーロッパ独特の空気感も感じられて、そうそうこれこれという感じ。
近代的な高層ビルはないけれど、古い文化が多く残っていて、逆に世界の都市のどこにでもあるZARAとか、そうしたチェーン店が少ないのが逆に良いイメージでした。
物価も高くなくて治安も安全、人もよい、適度にデザインナイズされた現代的な要素と古いカルチャーがミックスされていて「ちょうどよい」という表現が適切でしょうか。
街で紙の煙草を吸ってる人が多いこと、amazonがないこと、などヨーロッパの中では10年遅れていると、現地在住の友人が言ってたけど、それが日本からやってきた僕らにとっては心地よかった。
ちょっとびっくりしたのは、ギリシャのトイレではトイレットペーパーを流すのは禁止されていること。
もちろん下水管に紙が詰まるからですが、現地にある古い家だけでなく、ホテルなど公共施設でも流すのはNGです。
家の排水ではなくて、街自体の下水道のインフラに問題があるのだと思われます。
今でも古代ギリシャ、、、、なんでしょうかね。
しかし、拭いた紙を流さずに毎回カンの中に捨てて溜まっていくのは、慣れないというのもあるけれど、なんだか抵抗感がありました。。
すべてが大理石でできているオリンピック競技場
ギリシャのアテネと言えば、およそ3000年前、古代オリンピックが始まった町として有名です。
市内には、この古代オリンピックを復刻し、1896年に開催された近代オリンピックの第1回の会場があります。
古代オリンピックの競技場の跡地に、およそ100年前に作られた総大理石の競技場。
通路も客席の椅子も、すべて大理石というのが圧巻でした。
丘の表面を見てもらえばわかる通り、巨大な岩山です。
そして、ギリシャと言えば前回も紹介した世界遺産に指定されているアクロポリス。
およそ3000年前に作られたアクロポリスは、有名なパルテノン神殿を含む4つの建築からなるエリアの総称で、街の象徴となっています。
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2024/09/18.html
街とアクロポリスのコントラストがスゴイ!!!
もともとは聖域として作られましたが、のちに都市国家アテネを象徴する施設となっていきました。
ここにもふんだんに大理石が使われていて、イタリアなどもそうですが、ヨーロッパならではの石の文化を感じさせます。
2675トンという、、その物質的量がスゴイ。。
どんだけの人が集められて作られたのか、、スケール感が半端じゃないです。
オリンピックの競技場といい、アクロポリスといい、こんなにも大量の大理石が採れるっていうのがオドロキです。
ベージュのようにも、ピンクのようにも見える、その独特の色は、なんとも魅力的でした。
夜はライトアップされ、街のどこからでも、その壮大な建築を見ることができます。
アクロポリスは、ギリシャの丘の上にあると何かで読んで記憶してたんですが、実際に現地に行って見ると、正確には丘じゃなくて岩山の上にあります。
上の面がフラットになっている台形のカタチをした自然の岩山を利用して、その上に複数の建築が建てられているのです。
アクロポリスが作られた頃は、日本の寺院のように、石山のふもとから上まで、長い大理石の巨大な階段がつながって作られていたようです。
近くにあるアクロポリス博物館で、いろいろなことが学べて興味深かったです。
灼熱の中、たくさんの観光客は階段で登るしかない
ただ、夏の時期は危険な暑さのため、正午から夕方までの時間帯は政府が見学を閉鎖するくらい、歩いて上るしかない夏のアクロポリスの見学は大変です。。
マジで暑かった。
もし夏にギリシャに行く人がいたら、帽子、水筒、日傘、必携です。

ご飯も美味しかった。
ギリシャ料理店って、調べてみたら東京にはあまりないですが、美味しいです。
ムカサっていうグラタンみたいな料理が有名ですが、他にもギリシャのファーストフードであるギロス(めちゃウマ)、それにどこのレストランでも必ず注文しましたが、ギリシャサラダは美味しかった。
ギリシャってオリーブの産地で、オリーブオイルを使った料理がサイコーです。
そして日本でもよく食べてたタラモサラダ。
これもギリシャ発なんですよ。
日本語で、タラコとイモのサラダだから、省略して「タラモサラダ」というのかと思っていたら、大間違い。
これギリシャ語なんです。
知ってました??
まぁ、タラコとじゃがいもで作られたものが多いですけどね。
これが本場の、本当のタラモサラダね
そんなんでギリシャおススメです。
次回はエーゲ海のことも少し紹介したいと思います。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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