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旨い蕎麦屋を知っているのが大人の男

食べる
Jul 13,2017

何でもそうですが、どのジャンルにおいても、そのジャンルに関して圧倒的な情報量を持っている人がいます。

食、特に蕎麦のジャンルはそういうマニアが多くいるカテゴリーだと思います。

その中から今日は、みんなが知ってる2つのお店を紹介しますね

昔から蕎麦って特別なジャンルのような気がします。
僕自身は蕎麦に詳しいわけでも何でもないです。
近所にあるおいしい蕎麦屋へは行きますが、わざわざ蕎麦を食べるために、他のエリアへ行ったりしたことはあまりないですね。
自分の中で蕎麦は割とランチっていうイメージなんで、そうなると昼に離れた場所へはあまり行かない、行けないというのもあります。
食べる目的で行くのは白金の利庵くらいかなぁ。
以前はしょっちゅう行ってました。
ここ最近はあまり行ってないですけど。
「三合菴」は北里大学の近所にあるこじんまりとしたお店。
出汁巻き卵もおいしいです
また食べたくなってきました。
さて、僕の同じ大学の同級生が知人ということもあって、以前天現寺にある「三合菴(さんごうあん)」に誘われて行ってきました。
「三合菴」といえば、ミシュランで星がついたこともある名店です。
その名前と場所はずーっと前から知ってたんですが、なかなか行く機会がなく、同級生に誘われて初めてお店に行きました。
同級生の知人のおかみさんは、話すと明るくてとっても気持ちのいい、また会いたくなるキャラクターの人。
お蕎麦をごちそうになったあと、歩いて近くのモレスクへ一緒に飲みに行き、芸能人御一行に遭遇したことを思い出します。
その時に一緒にお蕎麦を食べた同級生の友人から、お店が移転することを聞きました。
次の移転先では、どれくらいの規模でお店をやるのかわからないですが、このくらいの大きさのお店が静かで、品が良くていいですね。
何を食べても美味しくて、また行きたくなるお店。
移転の前にもう1度くらい行きたいなあ。

さてもう1店。
有栖川公園脇の坂を上ったところにある「蕎麦匠たじま」です。
こっちも有名店らしいですね。
「三合菴」にしても「たじま」にしても、人に誘われていくので、自分はあまり詳しくなく。
こういうお店に連れて行ってくれる人は貴重です。
コースで暖かいお蕎麦、冷たいお蕎麦、どちらかを選んで注文するスタイルですが、こちらもなかなかおいしいお店でした。
2軒とも駅から遠いっていうのが、ちょっぴり難でしょうか。
有栖川公園の脇の坂を登り切ったところにある「たじま」
こちらの夕食はコース料理のみ。
最後に冷たい蕎麦か、暖かい蕎麦か選べます。
蕎麦屋っていいですね。
何だろう?
常連さんたちが常にいて、自分のテリトリーからは遠い存在。
それでも、洋食のレストランに行った時には感じない独特の体験ができて、また来たいって思わせるものがある。
自分の中では、自分のお気に入りの旨い蕎麦屋を知っているのが、一人前の大人っていう感があります。
会社に入ったばかりの頃、上司たちは蕎麦の話をよくしていました。
ランチでも蕎麦屋によく行ったし、出張先でも必ずおいしい蕎麦屋を探して、みんなでいつもその店について話すというのが常だったように思います。
僕も出張先でよく上司に連れて行ってもらいました。
上司の中には、会社をやめたら自分で蕎麦屋を開業して蕎麦を打ちたい、と話してた人が数人いて、大人と蕎麦は特別な関係なのだなと、20代の自分はわからないながらに感じてました。
休日でもお気に入りの蕎麦屋で、昼から一人で酒を飲み、シメにおいしい蕎麦を食す、みたいな話を聞いていると、大人の男子ってそういうものなんだと勝手に思っていたものです。

今考えると、彼らは自分の今の年齢より下。
あれから随分と世の中のライフスタイルは変化しました。
ライフスタイルが変わっても、大人の定義が変わらないとしたら、自分はそんなスタイルを持ったカッコいい大人には現在もなれてないなあと感じます。
「三合菴」や「たじま」へ行って昼間からビールとつまみを注文する、そんな経験もしなきゃなあと勝手に思ったりしております。
普段使いで美味しい蕎麦屋をよく利用する、そんな大人になりたいですね。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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