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メゾン・ロミ・ユニに見るお菓子のブランディング

食べる
Jul 31,2019

東横線の駅にはほとんど行く機会がありません。

なぜ?その理由は単純で、用事がないからですww

特に祐天寺から先の都立大、学芸大あたりのシャレオツエリアにはまったく降りる機会がないのですが、先日とある用事で行く機会がありました。

インテリアショップを見つつ、目黒通りを通り過ぎることはあっても、駅周辺に行ったのは10年ぶりくらい。

100%オレンジによる可愛いボックスに入った焼き菓子セット
学芸大って駅は新しいけど、駅の周りは思いの他ごちゃごちゃしてるんですね。
もっとシャレオツな場所かと思ってたんですが、いい意味で親しみやすくて住みやすそうなイメージでした。
駅の近くは商店街の小さいお店がたくさんありますが、ちょい離れるとスカした美容院とか、たい焼きやとか、雑貨屋など、やっぱりちょっとシャレオツな店がぽつぽつあって、その落差が面白い。

そしてその駅から少し離れた場所に、その店はありました。
メゾン・ロミ・ユニです。
その手の女子なら必ず知っていることでしょう。
お菓子研究家のいがらしろみさんのお店。
建物1軒が丸ごとお店のmaison romi-unie
その筋の女子を唸らせるパッケージデザイン
インテリアや商品陳列、包装紙を見ただけで、その筋のこだわりの店なのが伝わってきます。
働いている人もその筋の人だということがすぐわかるw
食べる前から、デザインで独特の世界観を感じさせます。
でも真似されるのを防ぐためなのか、店内での撮影は禁止です。
やはり、意識高い食のブランディングはこうでなければならないというか、雑貨好きにも、絵本好きにも共通する独特な、でもそこだよ、そこそこ、そうあるべきだよね~という痒いところに手が届く、絶妙なラインを突いたデザインは唸らせます。
雑貨好き、絵本好きと言っても、ギリの部分で、ほっこり感よりもエッジが勝っているっていうのが、高いプライドや志向性を感じさせます。
もちろん、オーガニック風なカサカサリネン女子wがターゲットなんでしょうけれど、それ以外の多くの人にも十分に魅力的なアプローチだと思います。
でも西荻窪ブランドに陥ってないww
10周年記念ボックスを縛るのは、やっぱり紙紐なんだねw
僕が来店した時は10周年記念の限定として、焼き菓子詰め合わせのセットがBOXで販売されていました。
贈答用にちょうどいいので買ってみましたが、イラストが描かれたこのボックスもカワイイ。
なんか見たことある絵だなぁと思ったら、オレンジ100%の描きおろしでした!
やるなぁ、ユニ。
味がたくさんあるジャムは鎌倉で手作りとのこと
他にクッキーやジャム、紅茶の茶葉などを買って早速食べてみました。
クッキーはとても美味しい。
やはりその筋では有名なお店というのがわかる確かな味ですね。
でも、これもどこかで食べたことがある味・・・
思い出したんですが、パリで買ったポワラーヌのクッキーの味とよく似ています。
パリのお土産の定番、サンジェルマンデプレにあるポワラーヌ。
日本で売っていないポワラーヌも、その筋では本当に有名ですよね。
ポワラーヌも最高ですが、その味に似ているのです。
メゾンだから家がコンセプトなんですかね
ポワラーヌの味を思い出すクッキーはオススメ
お店の人に聞いたら、2階でお菓子教室もやってると言ってました。
東横線沿線在住のお菓子好きなマダムたちが、お菓子を習っているのでしょうか。
マダムと言ってもたぶん、二子玉川のタワーマンションに住んでいる人とは違う気がします、そういうベタな(ヒネリのないストレートな)志向性の人には響かなそう、と勝手に想像したり 笑
味もそうですが、凝ったデザインが参考になるお店です。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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