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去年のホイアンに続き、今年も世界遺産を体験

旅
Sep 03,2019

今年の夏休みに生まれて初めてグランピングを体験しました。

グランピングって、グラマラス×キャンピングの造語なんだってね。

専門的な知識は必要なく、何も準備せずに雄大な自然の中で宿泊できますみたいなことでしょうか。

食事も用意してくれるので、宿泊施設がテントだけどホテル、みたいな感じですね

生まれてはじめてのグランピング体験で朝日を
夜はWifiで音楽を聴きながら気持ちよかった
行ったのは群馬の妙義山です。
たぶん、群馬行くのも生まれて初めてじゃなかったかな。
グランピングのついでに、世界遺産の「富岡製糸場」、重要文化財で明治に作られた「めがね橋」など、色々見てきました。
野菊の墓に描かれているように、貧しい農村の娘は小学校を出ると、家計を助けるために家を出て、遠くの製糸場の寮に住み込みで働き、女工としてツライ労働環境で、ヒドイ仕打ちを受け・・・・
と想像してしまいますが、他の製糸場と違って、この富岡製糸場はフランス人がトップの国営工場ということもあって、非常によい待遇だったようです。
めっちゃ空いてる富岡製糸場
200万個の煉瓦で作られためがね橋
しかし、、、
世界遺産だからと思って期待して行くと肩透かしをくらうこと請け合いです。
明治3年に建てられた柱のない建物、そこに置かれた繭から糸をつむぐ巨大な機械は圧巻ですが、そこ以外に見学できるエリアが少ない上に、展示の仕方がチープで、昭和の博物館のようなのです。
背景には運営の資金事情があるみたいですね。
しかし年間何万人も来場するのに、これではもったいない。
近くにお金を落とすような気の利いた商業施設もないので、地元の商店街にはお金が落ちないだろうし、訪れた外国人も、これにはガッカリして帰っていくのではと心配になります。
めがね橋の方は圧巻でしたけど。
これぞ神社! 537年に作られたドラマチックな妙義神社
100段以上ある階段は、経年で歪んでいて降りる時ちょっと怖い。
ダントツに良かったのは、妙義山に点在する神社群でした。
見てきた多くの神社は、建てられてから1400年!!が経過しており、重要文化財の指定になっていますが、規模も、場所も、建築技術もスゴイ・・・
古来から日本人が持っていた自然崇拝、山岳信仰の深さを感じないわけにはいきません。
1400年前には当然ショベルカーもトラックも、当然電気もない、
山を切り開き、完成するまでに何年かかったのでしょう・・・
それはパワースポットなどという言葉だけでは表現できない荘厳さでした。
言い方悪いけど、京や江戸ではなく、こんな田舎の人が少ない場所(今も過疎地域)に、なぜこれだけの経済的投資ができる力が、当時の群馬(藩?)にあったのか?
それが富岡製糸場につながる地場産業、製糸業でした。
製糸業で得たマネーを信仰に捧げたのです。
それが証拠に、寄付した人の多くの名前が神社に刻まれていました。
こんだけの建物を建造するには、莫大な費用がかかったと思いますが(しかも市内には神社がたくさんある)、少数の地元の住人だけで巨額なお金を捻出できた背景には、きっと製糸マネーがあったということなのでしょう。
街道沿いに建っているのは古民家ばかりですが、その多くが敷地内に大きな蔵を持ち、裕福さを物語っています。
こちらは創建531年の貫前(ぬきさき)神社
門をくぐって階段を下りると本殿があるという珍しい下り宮
いずれも古くからの地場産業から生まれたものですが、富岡製糸場の悲しいくらい魅力のない感じと、山岳信仰の神々の強い気が集まった1400年前の神社群の凄さは、強烈なコントラストでした。
神社を見てしびれた後は、ぬる~くファミリー向けに群馬サファリパークに寄って帰ってきました。
しかし、この群馬サファリパーク、まったくぬるくはないのです。
トラの飼育で有名なんですが、数年前に見学者2人がトラに食べられて死亡というショッキングなニュースでも知られるサファリパークなのです。(さらに飼育員が象に踏まれて死亡という事故も起きた)
ライオン近い!!
トラ好きの次女ルイ先生のたっての希望で、行くことになりました。
そしてそれが夏休みの自由研究につながっていくのですが、それは次回に紹介しますね。
続く

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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