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吉祥寺行ったら、ハズせない3店舗

食べる
Nov 07,2023

大学生の時に2年間、吉祥寺の靴屋でバイトをしてました。

大学は国分寺から中央線に乗り換える必要があったので、そこからの帰り道、吉祥寺で降りて通っていた。

夏休みなどの長い休みには毎日バイトに行ってました。

だから吉祥寺には馴染みがあります。

見るからに美味しそうなメンチカツ
ハモニカ横丁は当時からあったけど、今よりもっと地味でした。
吉祥寺には当時、よいカフェがたくさんあって、西洋乞食、ファンキー、くぐっ草、ペンギンカフェ、赤毛とそばかす、ティークリッパー、サムタイムなどなど。
でも今はもうないんでしょうね、きっと。
知っている人なら懐かしい響きでしょう。
それ以外にも餃子の一圓、みんみん、映画館のバウスシアター、カレーの多奈加亭、ラーメンのホープ軒、インポート衣料のウェスト、パチモン売ってる安いロジャース、中古レコードのジョージ、元巨人軍の高田選手がやってた蕎麦屋にもよく行きました。
と、書いてはみたものの、今あるのか、ないのか、もうきっとないだろうな。

僕が働いていた靴屋も今はもうありません。
駅からサンロードに入って左側にある(まだあるのかな?)JAZZのライブハウス、サムタイムの隣に、その靴屋はありました。
自社ビルの1階と地下が店舗だったけれど、見に行ったらビルの名前も変わっていたので、ビル自体も売ってしまったんでしょうね。
テナントで入ってた松本平太郎美容室は、まだそのままありましたけど。
当時近くにあった会長の家にも行ったことがあるんですが、広い大邸宅だったけどなぁ。
寂しいです。
社員の皆さんは今頃どうしているのだろう。
時々思い出します。

バイトだけでなく、吉祥寺の駅前にあるライブハウス曼荼羅(これはまだあると思います)にも、リリー・フランキーと一緒にやってたバンドで何度か出演したことがあります。
バイトもしたし、バイトのメンバー含めて、よくみんなと遊んだ街。
だから吉祥寺には特別な想いのようなものがあります。
伊勢丹はなくなったものの、以前より街は大きくなって、人も大勢いるけれど、池があって緑が多くて、大きくなっても郊外なことに変わりなく、好きなカフェはなくなった今でも吉祥寺が好きです。
横にながーい土屋商店。創業から93年
先日、吉祥寺に住む江口寿史さんの展覧会を見に行ったあと、ちょっとだけ散歩をして帰りました。
街は変わってしまったけど、1つ驚いたことは、土屋商店というサンロードの中間地点くらいにある大きな乾物屋?がまだ健在だったこと。
ここが一番先になくなるかと思っていたのに・・・
なんか理由があるのかな。
創業は昭和5年ですよ。
去年まで新宿アルタの隣の角にあった、棒に差した果物を売ってたことで有名だった「百果園」と同じくらいの歴史があります(閉店マジ残念だった)
いま乾物なんて買います??
人気だったカフェの名店が全部なくなって、ライフスタイルに合わない乾物屋が残るなんて。
これは驚きでした。
でも以前より商品がかなり少なくなっているのは気になりましたが。
毎日行列ができる「さとう」の店頭
メンチカツとそれ以外の買物の人で並ぶレジが違いますw
この乾物屋の向かいにあるのが、黒毛和牛の名店「さとう」です。
メンチカツがめちゃ有名。
「元祖丸メンチカツ」を買うために、毎日長蛇の列ができます。
孤独のグルメにも出たことで、さらに列が長くなったかも。。
メンチカツと言えば、通常は他の店舗で売られているように、コロッケと同じ小判の平たい形が定番ですが、ここのメンチカツはネーミングの通り、球体の形状をしています。
その理由は、吉祥寺店オープン直後、客が多過ぎてメンチを小判のカタチに加工する時間が取れず、時間短縮のため工程を省略して丸型のまま出したら、それが人気になったとのこと。
調べてみたら「さとう」の創業は昭和23年。
終戦後すぐですね。
「さとう」の隣にあるのが、これまた名店の「小ざさ」
昭和5年創業の土屋商店もすごいけど、その向かいにあるさとうも長い歴史があるんです。
2店舗ともずっと続けて欲しいですね。
ちなみに、「さとう」の隣にある和菓子の「小ざさ」
こちらも最中と羊羹の名店として有名です。
朝8時に羊羹の整理券が発行されて、先着50名しか買えない。
朝の6時半から並んでも買えない人がいるそうで、シュプリームのコラボ商品の発売日か!って感じです。
マボロシの羊羹って言うべきか。
開店前に整理券発行する和菓子屋って他に聞いたことがないっすね。
こちらは1951年ですから、昭和21年の創業です。
凄いなぁ。
バイトやってた時は、今のような食のブームもないので、並ぶ人もおらず、まったくスルーしてました。
吉祥寺に行ったらさとうの丸メンチカツを買って帰ろう
ということで、古い順に乾物屋の「土屋商店」、その向かいにあるメンチカツの「さとう」、その隣にある和菓子の「小ざさ」、すべてが50年以上の長い歴史を持つ老舗。
隣り合わせの3店舗による食の老舗トライアングルは、吉祥寺に行ったら要チェックです。
「いせや」で焼き鳥食べてボートに乗ったら、サンロードに行ってみよう。
特に「さとう」の持ち帰りがオススメです。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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