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スペインから初上陸したアパレルのブランド開発

仕事
Mar 08,2019

ここ数年、ファッションで大流行した西海岸のブームも去りつつあるように感じています。

西海岸のセレクトショップのブームが起きたのは8年くらい前ですかね?

その後、ACEホテルやキンフォークとともにポートランドのブームがやってきて、今も続く珈琲ブームの波。

先週、中目黒にオープンしたデカいスタバもそうですね。

今は東海岸のIVYの要素もミックスされているように思います(メンズだけ?)

TCNの店舗兼プレスルームは青山の骨董通り沿いにあります。
ロンハーマンやJAMES PERSEは流行を超えて、定番ジャンルになったのかな?
江の島や逗子など、都会に近いシーサイドのトレンドは、もう少し続きそうな気がしますが、今年の夏も大渋滞なのでしょうか。。
さて、これらの現象は、リラックスカジュアル、あるいはシティリゾートと言われるトレンドの流れなのだと思います。
リゾートという概念がシティに流入してきて、街でもダブルアール(=リラックス&リゾートの頭文字・2つのRの意)が流行するようになりました。
これって言葉は違うけど、80年代に陸サーファー(オカサーファーと読む=サーフィンしてないのに、街でサーファーの格好をした人たちのこと)が流行ったのと同じ???
あの時も江の島、鵠沼が流行ったものです。
今は80年代流行ですからねぇ
繰り返しているのか?
水着がメインですが、アパレルも展開しています
リラックス&リゾートって言いますが、それってただのファッション用語であって、日本人って本当のリゾートにはあまり馴染みがないように思います。(本当のリゾートの定義はさておき・・・)
高度成長期の時代から、働くお父さんたちには休みがほとんどなく、伊豆半島の下田や伊東に2泊3日で行く家族旅行が精一杯。
今はライフスタイルが多様化しているとはいえ、日本人のリゾートに対する認識は、成熟したリゾート文化に長く親しんできた西洋人と比べると、まだまだ低いと思います。
女子が海外のインターナショナルなリゾートに行く際、着る水着ってどこで買うんでしょうね?
今はユニクロで3,000円払えば、ステラ・マッカートニーの水着が買える時代ですが、まさかみんなそこで買うわけではないでしょう?
昔ながらの三愛?笑
ハイブランドで、5万出すのはオバさま方だけ?
5万の水着を買える年齢って、きっと40オーバーだと思います。
人生で色々経験してきたけど、その肥やしがカラダのラインにも表れてきたオバサマたちのプライドを満たす水着。
一方、若くて感度の高い女子たちが買う水着ってどこで売ってるのかな。
洋服に比べると、水着の選択肢は少なく、リアルに買えて、自分のスタイルにマッチした可愛い水着ってかなり探さないと、ほぼないのでは?
ナイトプールや江の島じゃなくて、本格的な海外リゾートに行く時は、どこで水着を買うんでしょう。
リゾートに対する認識も追いついていないけど、ファッションがこれだけ多様化しているのに、それに対応した水着ってハイかローしかなく、真ん中は抜け落ちているように思います。
感覚が付いていってないから、ニーズもないってことなのか?
オリジナルで設計した黒いスチールフレームの什器
設計とレイアウトは建築家の服部ヒカルさんとのコラボです。
店内は落ち着いた大人の雰囲気になっています。
WWDによると、水着のキーワードで、アメリカ西海岸の次に来るのはヨーロッパらしいです。
確かにねぇ、アマルフィやイビサのビーチに遊びに行く女子とか近くにいたら、相当カッコいいです。
ヨーロッパ人たちが集まる離島もそうでしょう。
アマンなどに宿泊すると、カッコいい水着を着て、リラックスして自由に余暇を楽しむ外国人たちがたくさんいるのですよねぇ。
ブランドオリジナルのハンガー制作も担当しました
最近大学の先輩の紹介で、TCNという水着ブランドのデザインの仕事をしています。
TCNはバルセロナ発で、日本初上陸のブランド。
水着がメインですが、水着以外のアパレルも展開しています。
僕たちが手掛けているのは、Webサイト、カタログ、カード、封筒など様々なグラフィックツール、什器、オリジナルハンガー、一部のショップインテリアなどなど。
すごく可愛いデザインですが、こういう商品を理解して購入するっていうのは、ライフスタイルの啓蒙からしていかないと難しい面もあるかもしれないなぁと感じます。
このブランドの水着を着てナイトプールには行かないし、かと言ってアマンのような海外リゾートに行くときに買う人がどれだけいるのか。
こうした商品を訴求していくのはライフスタイルから掘り起こしていかなければならないですよね。
Webサイトも同時に制作。
2019春夏カタログのデザインも担当しています。
国内のアパレルブランドは、どうしてあまり水着を作らないのだろうという素朴な疑問。
それはやはりビジネスがニッチで、不透明だということなのでしょう。
最近そこに目をつけて、若い女子でも手の届くプライスで、しかもデザイン性の高い国内の水着専業ブランドも出てきているようです。
市場にないからという理由で、みんな同じような店で買って満足なのかなぁと思います。
海外リゾートへ赴く予定のあるカッコいい女子の皆さん、TCNの水着も是非ご一考ください!

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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