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画伯の描いたイラストの本がアマゾンで1位!

私の履歴書
Jul 30,2020

先日「建築知識ビルダーズ」という雑誌のリニューアルを、うちの会社で担当した記事をこのブログに書きました。

リニューアル1号目でその雑誌が、アマゾンの部門ランキングで1位になったという嬉しいニュース。

デザインは単にきれいに整頓するだけでなく、同時に数字も導き出さなければならないということ。

それがクライアントが我々に求めていることなのです。

https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2020/06/post-90.html

器の持つ微妙な色合いを水彩で表現しています。
20年近く前に、友人のカメラマンの家で開かれたホームパーティでたまたま知り合った夫婦がいます。
旦那はヘアメイクアーティスト、奥さんはグラフィックデザイナーという、クリエイティブな夫婦でした。
家が近所だったこともあって、その後も彼らの家に遊びに行ったり、お互い子供ができた後も家族ぐるみで家の行き来がありました。
その後、彼らは地元の関西に帰ったため、しばらく会わなくなっていたのですが、ある日また東京に引っ越してきたというハガキが届きます。
そして、赤坂で奥さんが一人で器のギャラリーを開いたという案内も。
僕は器には詳しくありませんが、奥さんはデザイナーだったこともあって、美的センスは間違いないだろうなぁと思っていました。
単行本の表紙は、全部画伯のイラストが使われていました。
そんな折、偶然表参道の駅のホームで彼女にバッタリ会ったりして、その数か月後、忘れたころに再度連絡が来ます。
今度単行本を出版することになったので、その表紙の絵を描いてもらえないか?という内容でした。
まだ彼女が東京にいてフリーのデザイナーだった頃、ものすごく忙しかった僕は、社内で受けきれない仕事を彼女に助けてもらったことがあり。
その恩返しのためにも、このオファーを快諾しました。
下書きから水彩着色の過程。器の渋みのようなものを表現したく。
単行本の表紙の絵を描くのは初めての経験。
イラストレータは世の中にたくさんいるだろうに、僕でいいの?と何度も尋ねましたが、是非という返事で。
顔である表紙で本の売れ行きは大きく変わるというのが、昔からの定説です。
書店の減少で中身を見て購入するという消費行動がなくなり、オンラインストア上の表紙とレビューのみを判断の手掛かりに購入する消費行動に変化した今、なおさら表紙の役割は重い。
彼女に迷惑をかけてもいけないし、かと言って依頼されてから納品までの時間はほとんどないしw、もう頑張って描くしかないです。
なんだか並べて見ると結構リアルですねぇ
お皿って人と同じで、1枚づつ表情が違います。
器の絵、12枚を1週間くらいで描いて納品しました。
見本誌が上がって、オンラインストアでの予約がスタートしたと思ったら、、、、
発売前でレビューのない状態で、なんとアマゾンのランキングで1位!!!
発売されてからも1位を継続!
良かった。
ホッとしました。
松本画伯も役に立つことができたかなと。
皆さんもこれを機会に器の世界に触れてみてください
「うつわ使いがもっと楽しくなる本」
出版社はエクスナレッジ社です。
そういえば、冒頭に書いたアマゾンで1位を取った「建築知識ビルダーズ」もエクスナレッジからの出版でした。
同じ出版社で、関わった本2冊がどちらも1位w
こんな偶然もあるんですね。
書店に行く機会があって見つけたら、ぜひ手に取ってみてください。

彼女がやっているギャラリーはutsuwa keshikiと言います。
https://www.utsuwa-keshiki.net/
器好きの方も、そうでない方も、これをきっかけに1度覗いてみてください。
きっとそこに、日常を豊かにしてくれる発見があるはずです。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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