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今年の自由研究は沖縄の美ら海水族館だ!

私の履歴書
Sep 08,2022

またこの季節がやってきてしまいました。

子供が多いと、夏休みの自由研究、いったい何回やったらええねん!と。

今うちの家には、大学、高校、中学、小学と学校のフルラインナップが揃っています。

その一番下の自由研究が、あと数回あるんですよね・・・・

今年の夏休みの自由研究は美ら海水族館です。
夏休みの自由研究については、このブログでもリンタロ時代から何回か書いてきました。
バリ島のアマンの部屋を作ったらホテルの人にめちゃ褒められて、贈り物が自宅に届いた5年生、2人で徹夜して朝まで作った6年生最後の模型、2番目アンヌ隊員のロンドン案内のクラフトワーク、テレビ朝日から取材が来た3番目のトラの大研究、今思い出せばどれも懐かしい。
でもその時はめっちゃ大変・・・・
今年もまたそれがやって来たのでした。
紙粘土で作ったジンベイザメとナンヨウマンタ。
これも繰り返しになりますが、自分自身も毎年夏休みの自由研究は(当時は夏休みの工作と言ってました)正面から向き合って、真剣に取り組んできました。
父親に相談しながら、2人で取り組んだ時間が自分にとってかけがえのない豊かな時間、記憶に深く刻まれています。
父親って働くことに時間を取られて、遊ぶ時以外、子供と向き合う時間は母親よりずっと少ない。
自由研究は、2人で濃厚な時を過ごせる数少ない機会なのです。
自分が受けた愛情と同じものを与えたい、同じ思いを子供たちにもして欲しい。
そんな想いが自分の気持ちの背景にあるのです。

と、キレイ事を書いていますが(でも本当のこと)、実際にはすごく大変です。
4者4様、性格も違うので、取り組み姿勢も、集中力もまったく異なるのです。
特に末っ子は集中力の欠如著しく、、、、
やらせるのが大変で。。
こちらが実際の美ら海水族館の巨大水槽の様子。
これが完成した模型。なかなかよくできました。
今年は何をやるのか、テーマを本人に決めさせるのがまず大変。
去年はオリンピックのピクトグラムをテーマに、その特徴を調べて、自分だけのオリジナルピクトグラムを作りました。
例年に比べると工作ではないので、割とライトな作業だったと思います。
タイポグラフィが可愛かった。
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2021/09/post-116.html
今年のテーマについては、本人開始前に色々言っていましたが、最終的に決めたテーマはこの夏、沖縄に行った際に訪れた美ら海水族館。
確かに、ものすごく巨大な水槽に、これまたものすごく巨大なジンベイザメが目の前で泳ぐのを初めて見て、自分もワクワクしました。
大きくて真っ青の水槽は、まるで映画館の巨大スクリーンのよう。
水族館が作られた当初は、世界一の大きさだったようです。
その中で、全長8メートルもあるジンベイザメがゆっくり泳ぐ姿を見るのは圧巻です。
このジンベイザメ、世界最長飼育記録を持っており、今年で27年目だそうです。
スゴイですね。長生きです。
同じ水槽で飼われているナンヨウマンタもそうですが、これらの大きな魚類を飼えるのは、厚さが60センチもあるアクリルパネルの施工技術があったから。
割れる心配がなく、ガラスよりクリアということで採用されたようですが、60センチって分厚いですよねぇ。
パネル総重量だけで135トンもあるんですって。
その日は天気がよくなかったので、仕方なく水族館に行くことにしたのですが、期待を裏切ってとてもよい体験ができました。
那覇から車で2時間かかりますが、本島に行ったら必ず行った方がよい施設だと思います。
夏休みが終わる3日前にパジャマのままで書いてます。
まだまだ未完成です。間に合うのだろうかと。。。
さて自由研究に話を戻しましょう。
いつものように計画を紙に書いてからスタートです。
この「計画を紙に書く」というのが、全体の中で一番重要だということを全員に繰り返し教えているのですが、なかなかここが理解されない。
やりたいことからやってしまうのです。
着手前に全体のプロセスを考えること、計画こそが最後のクオリティを決める。
これは仕事とまったく同じなんですけど、子供にはわかってもらえないですね。。。
大人のデザイナーでも考えずに、手描きのプランなしに、いきなりPCに向かって作り始める人がいますが、かえって時間のロスを招くし、ゴールのイメージなしに着手することは多くの場合、決してよいやり方とは思えません。
明日提出という日に切り抜いております。
毎年のことですが、まず最初にラフを描き、必要な材料を東急ハンズに買いに行って、決めた段取りに沿って作業開始です。
今回はスチレンボードで作る水槽から着手しました。
魚を紙粘土で作って絵具で着彩、
ここまでで、本人はもう飽きてしまい、その後2週間進みませんでした。
次に取り掛かったのは提出3日前。
同時に大きな紙に自分で調べた研究レポートも書かなければならず、最後はやっぱりバタバタで。
登校日の前日、午前2時まで課題に追われる9歳・・・
計画と段取りを教えているのに、なんでこうなっちゃうかなぁ。
遺伝?笑
気持ちよさそうに泳ぐマンタの実際の様子。
模型の泡はハンズの地下で買ったもの。
最後に、水槽の大きさを伝えるために、黒い紙を人のカタチに切り抜いたものを水槽の前面に貼りました。
実物の写真と比べてみると、なかなか効果があると思います。
でもこのアイデアは自分ですがw
リンタロ時代にも沖縄の海を作ったことがあるので、今回は本人のやる気が途中で途切れて置きっぱなしだったことを除けば、割とスムースに進んだと思います。
しかし、また来年もやらなければです。
過ぎてしまうと楽しくもあり、やっている時はつらくもあり。
怒らねばならない時も多々あります。
元気よく登校しているように見えますが、あまり寝てませんw
でもこうした経験、大人になっても忘れないで欲しいなぁ
課題を作らなくても、記憶に残る美ら海水族館はおススメです。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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